《花き》小ぎくの葉が黒変し腐る病気と防除方法

ページ番号2000219  更新日 平成20年9月19日

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質問内容

《この相談は2008年9月中旬のものです》
小ぎくの葉が黒くなって腐っていきます。どんな農薬を掛けたらいいですか?

回答

小ぎくで、葉が黒くなり腐る症状は、典型的な症状が見られる白さび病のなどとは異なり、様々な原因が考えられます。
病害や生理的な障害、また品種による発生の差が見られる場合も多くあります。
葉が黒くなり腐る症状が考えられる原因としての例を挙げてみますと、
黒斑病は、かびの一種が病原菌で、下葉から不規則な褐色の病斑が現れ、次第に広がり黒褐色の病斑になり激しい時は、葉全体が褐色になり枯死します。古い病斑には黒い小さなつぶ状のものが見られます。密植にせずに発生初期からの防除を行う事が重要となります。
葉腐病も、かびの一種が病原菌ですが、症状は葉の縁から褐変します。症状が進むと葉全体が枯死します。発病部の上下に進展して茎も褐変します。
べと病は、境界が不明瞭な不正形の病斑がみられてのちの葉全体に褐変枯死します。病斑の裏側に白色もしくは淡黄褐色のかびが観られます。
またこれら病害のほかにも、葉の物理的に傷ついた部分への灰色かび病などの病害や、葉の勢いの弱い品種での枯れ、長雨などの過湿による根の弱りからの枯れなども考えられます。
このように様々な原因が考えられることから、対応を考えるためには、発生の状況をよく観察して原因を診断する事が重要となります。
そのためには、
(1)黒くなった部分の症状の観察、
(2)発症の部位や位置、
(3)症状の伸展の仕方、
(4)ほ場全体での発生状況、
(5)品種別での発症状況、
(6)発症が見られた時期や温度、雨などの気象状況
などを観察して、場合によっては、菌の同定等を行い判断する必要があります。
そのため、質問内容についての更に詳細に状況を把握しなければ、どのような農薬散布などの対策を施すべきかは、申し訳ありませんが判断はできません。
写真や現物を見せていただくか、さらに必要に応じてほ場を確認しなくてはいけないので、最寄の農業改良普及センター花き担当にご相談下さい。

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