《奥州》阿原山牧野、開牧！BLEタグを用いた放牧牛群の個体管理実証3年目

　奥州市の阿原山牧野は、肉用繁殖牛の放牧を受託する公共牧場です。今年は5月16日に開牧が行われ、68頭が入牧しました。牛たちは11月まで放牧地で過ごします。

　阿原山牧野では、看視員の人員不足が課題となっています。そこで、令和2年からBLE(注)タグを用いて放牧牛群の個体管理の省力化を実証しており、今年で3年目となります。本実証は、放牧牛に装着したBLEタグを携帯端末で識別することで、個体確認と牛群編成に係る労力の軽減を目的としています。今までの実証で看視員からは「毎日の牛の確認が瞬時にでき、目視で確認できない牛を探す際等に便利」との感想を得ています。

　装着方法は看視員の意見を取り入れ、毎年改良を繰り返しており、今年は着脱しやすい穴止め方式のベルトに変更し、更なる利便性向上を図りました。

　普及センターでは、引き続き公共牧場の管理作業の省力化等に向けた支援を行っていきます。

注 BLE：Bluetooth Low Energy