「米茶屋やすみじかん」前田広輝さん 自慢のお米とこだわりのはちみつで地域に一息の安らぎを届けます
今回は、大船渡市猪川町中井沢でおにぎりやはちみつ入りドリンクなどを提供する、「米茶屋やすみじかん」のオーナー兼「蜂屋前田」の屋号で営農する前田広輝さんを紹介します。
東日本大震災後、家業の運送・建設業に従事し、重機を用いたがれきの搬出など地元の再生に尽力してきました。復興事業という大きな仕事がひと段落した頃、ご家族の病気をきっかけに、自然由来の安心できる農産物を食べてもらいたいという思いが芽生え、令和4年に兼業で養蜂を始めました。令和7年には、日頃市町にある雑草に覆いつくされた休耕田を復活させ、農業委員の方や普及センターのサポートを受けながら、記録的な猛暑のなか無事に米の収穫を果たします。
店舗では、自ら育てた「ひとめぼれ」を使用したおにぎりやお弁当、ドリンクなどがメニューを彩ります。店名の「やすみじかん」には、忙しい日々の中で、ほっと一息つける場所を提供したいという前田さんの温かな願いが込められており、お手製のポップがアットホームな雰囲気を引き立ててくれます。お客様と直接対面して「美味しい」という言葉や感謝を伝えられることに、建設業では味わえなかった大きな喜びを感じていると語ってくれました。
また、前田さんは「文明が進化し便利になる一方で、人間が本来持つ『生きるための能力』が退化しているのではないか」という強い危機感を頂いています。そのため、小学生の娘さんを水田へ連れていくなど、自然に触れ、自らの手で食べ物を作ることの大切さを見せるよう心掛けているようです。
取材に伺った4月は、西洋ミツバチがソメイヨシノの花蜜を集めて熟成された蜜蓋を、専用のナイフで丁寧に切り取り、遠心分離機にかけてろ過するという一連の生産過程を見せて頂きました。芳醇な香りと上品な甘みが凝縮されたはちみつは、大船渡の自然が感じられる自慢の一品です。今後は、生産量を増加させ、はちみつ製品の販売強化などさらなる挑戦を見据えています。
地域とともに歩み、大船渡の農業に新たな活力と、美味しいの笑顔を届ける前田さんの活動を普及センターはこれからも支援していきます。

このページに関するお問い合わせ
大船渡農業改良普及センター
〒022-0004 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
電話番号:0192-27-9918 ファクス番号:0192-27-9936
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。