《二戸》自分なりの果菜生産で利益確保の実現を!工藤 正利(くどうまさとし)さん
二戸市できゅうりを栽培している工藤正利さん(52歳)をご紹介します。
工藤さんは、高校卒業後、関東で印刷業等の仕事に従事していましたが、ご両親が高齢により農作業が困難になっていることを知り、実家のある二戸市に戻り、平成30年に奥さんと共に農業を開始しました。
当初は両親の行っていた露地きゅうり、施設きゅうり、菌床しいたけを栽培していましたが、現在はきゅうりを中心とした栽培を行っています。
栽培を始めた当初は、きゅうりの整枝方法も分からず、茎葉が多すぎて病気がすぐに発生することもありました。また追肥のタイミングが分からず、肥料不足で茎が細くなったことがある一方、逆に多すぎて圃場に肥料分が蓄積することもありました。
そんな中、同じきゅうりの若手生産者で組織される「きゅうり若者会」に参加し、同世代の人から栽培管理を学ぶことにより、徐々に技術を習得していきました。
その後は、さらに近隣のハウスを借り、現在は約35aのハウスで早熟、抑制作型を組み合わせて栽培しています。
また令和6年からは、小型光合成促進機の実証を行うなど、収量向上に向けて意欲的に取り組んでいます。
一方で面積の拡大に合わせて、近隣の人を雇用し、日々の作業をお願いしていることから、作業しやすいよう、作業内容をホワイトボードに表示したり、ハウスに「収穫済み」などの看板を吊るしたりするなどの工夫をしています。
また、露地きゅうりは、管理が追い付かなくなることがあり、また、雨天時の収穫作業が作業者に負担となっていることから、令和5年より、圃場の一部をピーマンに切り替えるなど、作業を考慮した品目選定も行っているところです。
会えば、いつも冗談を言う工藤さんですが、「せっかく、地元に戻って農業を始めたのだから、利益を確保し、自分なりにやっていける姿を示したい」と熱い心意気を持っています。
工藤さんの心意気が実現するよう、私たちも応援しています!


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