《二戸》猛暑の畜産経営を支える切り札となるか! ~暖地型牧草栽培実証で飼料用ヒエ・アワを収穫~
畜産経営において飼料費はコストの半分以上を占めるため、自給飼料の確保は経営安定に非常に重要です。近年の温暖化で令和7年も6月上旬から猛暑が続き降水量も少なく、牧草では2番草に「夏枯れ」が発生するなど収量が減少しています。
そこで二戸地域では、夏季高温下での粗飼料確保対策として、耐暑性に優れる「飼料用ヒエ」と「飼料用アワ」の栽培を実証しました。6月20日に播種し、8月1日に収穫を行い、栽培期間40日ほどで飼料用ヒエは草丈約140cm、飼料用アワは草丈約80cmまで生育しました。
収量は、飼料用ヒエが生草重量3,180kg(乾物重量466kg)、飼料用アワが同1,645 kg(同207kg いずれも10a当たり)でした。今後は飼料成分及び発酵品質の分析、牛の嗜好性調査を行いその結果を踏まえて暖地型牧草の有用性を評価する計画です。
二戸農業改良普及センターは、今後も気候変動に対応した自給飼料の確保に向けて支援していきます。


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