《盛岡》人物紹介「盛岡市 照井充さん~トマト産地の拡大を目指して~」

ページ番号2012922  更新日 令和8年8月21日

印刷大きな文字で印刷

 盛岡市で夏秋トマト栽培を中心とした経営に取り組んでいる照井充さん(47歳)を紹介します。

 照井さんは、ワーキングホリデーで海外の農業に携わった経験から、「農業は儲かる」という確かな手応えを得ました。その後、異業種での勤務を経て、社会情勢の変化を機に会社を退職し、本格的に農業の道へ進むことを決意します。就農前には篤農家のもとで栽培技術や経営を学ぶとともに、地域の農業者との交流を深めながら、就農に向けた情報収集や経営計画の策定に着実に取り組みました。

 就農後は、土壌病害の発生などの課題に直面しながらも、各種事業や中古ハウス等を活用して施設整備を進め、着実に規模を拡大してきました。現在では約1.3ヘクタールで夏秋トマトを栽培し、地域でも有数の規模を誇る経営体へと成長しています。

 規模拡大の過程では、労働力の確保に苦労した時期もありました。しかし、通年雇用への切り替えや待遇改善に積極的に取り組んだ結果、地域の方々から「働きたい職場」として信頼を集めるようになり、現在は社員3名を含む約20名の体制で栽培管理や出荷作業を行っています。

 また、栽培技術の向上にも余念がありません。栽培コンサルタント会社のオンラインセミナーを継続的に受講しているほか、県外の有識者から助言を受けるなど、単収向上を目指して日々研鑽を重ねています。担当普及員に「これはなぜ起きるのか」「なぜこのような結果になるのか」と次々に質問を投げかけることもあり、その探究心の強さには目を見張るものがあります。

 一方で、盛岡市玉山地域では夏秋トマト生産者が少なく、隣接する八幡平市でも生産者の減少が課題となっています。そこで照井さんは、「玉山地域を夏秋トマトの一大産地にしたい」という思いを胸に、新農業人フェアをきっかけに独立就農を目指す社員を雇用し、栽培技術の習得から経営の考え方まで、就農に向けた支援を行っています。

 「将来は玉山地域に就農して、張り合いのある相手になってほしい。」

 そう熱く語る照井さん。その視線は、自身の経営だけでなく、地域全体の未来を見据えています。担い手の育成と産地づくりに挑戦し続ける姿は、地域農業の明るい未来への大きな期待を抱かせます。

写真1
農業コンサルタントの指導を受ける照井さん(左)
写真2
たわわに実ったトマト。単収の高さが伺えます。

このページに関するお問い合わせ

盛岡農業改良普及センター
〒020-0023 岩手県盛岡市内丸11-1
電話番号:019-629-6730 ファクス番号:019-629-6739
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。