《盛岡》 人物紹介「滝沢市 工藤光さん~野菜の安定供給を目指して~」

ページ番号2010734  更新日 令和6年5月22日

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 滝沢市でネギやミニトマトなどの野菜生産を中心に取り組んでいる工藤光さん(44歳)を紹介します。

 工藤さんは高校卒業後、盛岡市内の生花店に勤務していました。取引先には百貨店もあり、業務の傍ら消費者の購買行動を意識して観察していたところ、「食品は安定的に売れるが、花は景気等に左右される」ことを目の当たりにし、食品を供給することへの有望性を感じたとのことです。また、実家は代々続く農家で、「自分もいつかは農業をやりたい」と考えていたこともあり、平成23年に野菜農家として親元就農しました。

 就農した年の3月に東日本大震災を経験した工藤さん。野菜の供給を通じて、何とか震災復興や被災地支援の手助けをしたいと考えましたが、就農1年目の春で、出荷できる農産物がなかったということもあり、有効な支援ができませんでした。この出来事を通じて、「安定した食料生産は農業者の社会的責務であり、継続的に食料供給をしていかなければならない」と再認識としたことが、その後の活動につながっています。

 就農後は、精力的に農業に取り組んでいましたが、野菜の安定生産を継続していくうえで、会社として活動したほうがメリットがあると考えた工藤さんは、令和5年に「株式会社助六園」を設立しました。野菜の生産はもちろん、会社を長く継続させること、従業員に働きやすい環境を提供することにも力を入れています。その一環として、従業員との面談の実施や就業規則の作成など、人的資源管理の改善にも取り組んでおり、より良い取組となるよう、現在も試行錯誤されています。

 「助六」はもともと屋号であり、名乗り始めた初代「助六」さんの名前が由来とのこと。そこに人々が集う・実りある場所になってほしいという願いを込めて「園」という字を会社名に付けたそうです。野菜の安定生産を通じて、人々が集まり、地域に愛される会社となれるよう、今日も工藤さんは仲間とともに農業に取り組んでいます。

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人的資源管理について考えを深める工藤さん
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定植したレタス、引き続き野菜の安定供給を目指します

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