《盛岡》人物紹介「丁寧な仕事で美しいりんどう作り 武田奈美恵さん」

ページ番号2005708  更新日 令和6年3月13日

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 雫石町のりんどう生産者、武田奈美恵さんを紹介します。

 武田さんは花を扱う仕事を志し、高校卒業後に、東京でフラワーデザインを学びました。横浜の生花店で切り花の販売や会場装飾などのキャリアを積み、結婚後は長野県の花き生産法人や種苗メーカ-の農場などで栽培の仕事に携わりました。
 子育てが一段落したタイミングで実家を継承することになり、2018年に約30年ぶりに雫石町に帰郷し、実家の農地を引き継いで就農しました。
 そこで親族や地元JAの勧めを受け、転作田で栽培できるりんどうの生産を開始することになりました。
 就農当時は関係機関の指導を受けながら、約10a分のりんどう苗をほぼ一人で定植するなど、これまでのキャリアで培った管理能力や粘り強さを十分に発揮しました。
 その後は栽培面積を増やしながら、丁寧で的確な栽培管理により、病害虫や曲がりが少ない美しいりんどうを生産し、高単収を維持しています。

 本年で就農から5年が経過し、課題であった早生種の収穫量の増加を実現しました。努力した分だけ実績につながり、自分のペースで仕事ができるという点に、りんどう生産の魅力を感じており、「面白くなってきた。」とのこと。
 本年は新規生産者に作業指導を行うなど、地域の後進の方にとって指針となる存在になりました。また雫石町には女性花き生産者グループがあり、互いに励まし合いながら、より良い花き生産に努めています。
 武田さんの経営目標は、「りんどう生産によって一人で暮らせるぐらいの収入を得ること」と非常に堅実ですが、既に目標達成したとのこと!

 今後については、良いりんどうを作りながら、自分のペースで経営を続けたいということと、雫石町に花き生産の仲間が増えて欲しいとのこと。

 丁寧で粘り強い持ち味を生かし、仲間とともに歩み、今後ますます活躍されることが期待されます。

写真1
病害虫や曲がりが少ない美しいりんどう生産
写真2
岩手山を望む圃場

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