《盛岡》 盛岡地域農作物技術情報の発行について
・県内は高温・少雨で推移しており、気象庁発表の1か月予報(7月31日発表)によると、向こう1カ月の気温は高い予報となっており、特に、期間のはじめは、気温がかなり高くなる見込みです。
・高温・少雨による農作物等への影響が懸念されるので、今後の気象情報に注意し、被害の未然防止や軽減を図るための対策を適切に行いましょう。
◆ 水 稲
・管内全体の出穂盛期は7月31日で、平年より3日程度早く、直近10年では最も早くなっています。
・高温や少雨・渇水の影響による玄米品質の低下や登熟不良を防ぐために、地域のかんがい水の状況に応じた水管理を徹底しましょう。
・かけ流しかんがいは控え、地域全体に水が行きわたるよう、節水に努めましょう。
・斑点米カメムシ類の薬剤防除は穂揃期1週間後を基本とし、被害多発の恐れがある場合は追加防除を実施しましょう。
・高温により刈取適期が大幅に早まる可能性があるため、適期刈取りに向け、コンバインや乾燥調製施設の点検、整備を進めましょう。
◆ 大 豆
・高温・乾燥により、生育量が小さめとなっています。高温・乾燥が続く場合は、開花期以降に畝間かん水を行いましょう(用水を確保できる場合)。
◆ 野 菜
・野菜類は、高温の影響により全般に出荷量が平年よりもやや少なめとなっています。
・野菜類全般では、遮光などの高温対策やこまめなかん水管理により草勢維持を図り、主要病害虫の防除を徹底しましょう。
・施設果菜類では、換気や遮光による高温対策を徹底し、こまめなかん水や追肥により草勢維持を図りましょう。
・露地果菜類では、かん水や追肥、不良果の摘果等により草勢維持を図り、群落内が混み合わないように適切な整枝・摘葉を行いましょう。
・葉茎菜類では、適期作業の実施と病害虫防除を徹底しましょう。
◆ 花 き
・りんどうは、盆需要期向けの品種は平年並みからやや遅れ気味の開花時期となっています。高温乾燥が続く場合、高温時を避けて通路かん水を行いましょう。また、収穫後の圃場の残花処理や病害虫防除を適切に行いましょう。
・小ぎくは、乾燥が続く場合、萎れる前にかん水しましょう。また、ハダニ類、オオタバコガの防除を適期に行いましょう。
◆ 果 樹
・りんごは、果実肥大が平年比90%程度と小玉傾向になっています。高温が続いているため、着色管理は無理に行わないようにしましょう。また、褐斑病や果樹カメムシ類等の発生に留意し防除を行いましょう。
・ぶどうは、平年並みの生育となっていますが、高温のため一部で日焼け果の発生が見られています。無理な新梢管理は避け、急激な土壌水分の変化を防ぐため下草管理やかん水の実施に努めましょう。
◆ 畜 産
・牧草(再生草)の生育は平年並~やや不良となっています。
・再生草の収穫は高刈りとし、高温・乾燥時の追肥はできるだけ避けましょう。
【本情報に関するお問い合わせ】
盛岡農業改良普及センター
〒020-0023 盛岡市内丸11-1
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