《盛岡》雫石町若手農業者懇話会開催

　雫石町と雫石町農業振興青年クラブでは、町内の若手農業者等の経営発展や農業従事への意欲増進を図ることを目的に、毎年、「雫石町若手農業者懇談会」を開催しています。
　令和3年は、11月19日に雫石町中央公民会でオンライン講演会を行いました。
　講師に栃木県の阿部梨園マネージャー兼ファームサイド株式会社代表取締役の佐川友彦氏を招き、「農業経営を大きく変える小さな改善」と題して、佐川氏が阿部梨園で実践した改善例を紹介していただきました。
　約20名の参加者は、「すぐできる改善100」を1年間の目標に「職場の掃除」から始め、改善が目に見えることで職員の意識が変化し、職員から改善策を提案するようになったことや「職員個々の作業日誌義務化」や「経理方法の見直し」、「ほ場毎の収量や出荷実績等を分析し、収益向上に向けた改善箇所を見つける」など経営改善につながる実践例を真剣に聴講していました。
　質疑では「今後の目標は？」の問いに、佐川氏から「各地域の農業者が目標実現できるよう農業経営に関する学びの機会をつくること」との回答がありました。講師に触発された会場からは、自らが作成した営農計画の達成に向けた機運の高まりを感じることができました。
　今後も盛岡農業改良普及センターでは、各市町4HC活動支援を通じ、地域の若手農業者の経営目標達成を支援していきます。

盛岡農業改良普及センター技術主幹兼地域指導課長が来賓挨拶

オンライン講演会では佐川氏に会場の様子が見えるよう工夫してカメラを設置