《宮古》人物紹介『佐々木雄哉さん 畑わさびに革命を! 岩泉町の新たな担い手』

ページ番号2006652  更新日 令和5年1月19日

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 一般的に「わさび」といえば湧水で栽培し根茎を大きく育てる「水わさび」が思い浮かぶと思いますが、岩泉町の特産である「畑わさび」は、林間で栽培し主に練りわさび等の加工原料となる葉柄部(茎)を育てるものです。 

 この「畑わさび」生産量日本一の岩泉町に移住して営農を開始した佐々木雄哉さんをご紹介します。

 雄哉さんは町外の出身ですが、飲み会で岩泉町の畑わさび農家と出会ったことをきっかけに興味を持ち、畑わさび圃場見学会への参加を経て、平成31年にご夫婦で就農しました。

 「畑わさびは栽培者の技術がはっきりと現れる品目」と実感したという雄哉さん。ベテラン農家等から助言を受けながら技術を習得し、徐々に規模を拡大して令和4年は栽培面積約100aとするとともに、単収も向上させてきました。

 そして今後は、今の規模で売上を向上させることに注力し、栽培方法見直しや畑わさびを使った加工品開発など、さらなるステップアップを図っています。岩手大学が開校する「いわてアグリフロンティアスクール」を受講し経営計画をさらに練り上げたほか、6次産業化に関するセミナーや交流会等にも積極的に参加しています。

 雄哉さんが目指すのは、畑わさびの「マイクロミル革命」。コスタリカで起こった、小規模コーヒー農家が生産から加工まで一貫して行い、特徴のある高品質な生産物を高価格で販売しようという動きを、岩泉町のわさびにも起こしたい! と考えています。

 畑わさびを栽培する状況は針葉樹の下であったり広葉樹の下であったり、生産者によるこだわりの栽培方法があったりとさまざまで、生産者ごとの特徴を出して商品化することもできるのではないか、と構想を練っているところだそうです。

 また、雄哉さんは、安家地大根や放牧酪農などのすばらしい地域資源を活用した経営体どうしの交流活発化やネットワーク強化により、岩泉町全体を盛り上げていくこと、世界へ魅力を発信することなど、さらなる先を見据えています。

 岩泉町のこれからを担う雄哉さんのますますの活躍が期待されます!

海外への情報発信も見据えながらさまざまな加工品を試作中
海外への情報発信も見据えながら、さまざまな加工品を試作中
急斜面の畑わさび圃場で作業
急斜面の畑わさび圃場で作業する様子

 

          (文:宮古農業改良普及センター 岩泉普及サブセンター 千葉)

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