《宮古》産直記事「先人から引き継ぐ「小まる」に思いを込めて~道の駅たのはた 思惟の風(田野畑村)~」

田野畑村の特産であるワカメを練りこんだそば。
ワカメ専用のたれはそばつゆにも合います。
「小まる」模様のパッケージもかわいい!
はじめに
三陸沿岸道の田野畑南インターチェンジから国道45号を北に約5分、「思惟大橋」から300メートルほど先にあるのが「道の駅たのはた」。今回はその産直・物販コーナーを紹介します。
新しく生まれ変わった観光と地域活性化の拠点
「道の駅たのはた」は平成8年にオープンし、三陸沿岸道路の整備に伴って移転、令和3年4月にリニューアルオープンしました。新しい愛称は「思惟の風(しいのかぜ)」です。
道の駅移転に伴い、産直も生まれ変わりました。移転前の道の駅内にあった産直プラザ思惟大橋と他の村内の産直が統合してパワーアップ! 出荷部会には幅広い年代の60名以上が参加しています。
この「思惟の風」は村の観光の窓口であり、住民の交流など地域活性化の拠点としての役割も担っています。「出荷を楽しんでほしい」と駅長の石井扶佐子さんが積極的に声をかけ、このリニューアルをきっかけに野菜栽培を始めた人もいるとのこと。「思惟の風」理事でもある専業野菜農家の佐々木大樹さんが経験の浅い部会員をフォローしたり、石井さんから新品目の栽培を提案したり、部会員間でも情報交換を行うなど活発なコミュニケーションが生まれています。

「「小まる」のように村外に知られていない地域の資源を
多くの人に知ってもらいたいです」と石井駅長
大地の恵み・山の幸・海の幸と豊富な品揃え
村が県内一の産地であるブロッコリーが初夏から12月にかけて棚に並ぶ他、様々な旬の野菜が棚を彩ります。「かぼちゃは部会員ごとに様々な品種を栽培していて、バラエティが豊かです。」と佐々木さん。しいたけやなめこは新鮮なものが年中出荷されています。また、村内で生産された牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品も品揃え豊富です。
山の幸はたらのめやうるいなど様々な山菜の他、くるみや秋にはまつたけも。海産物の中では、特に海藻類が豊富。旬の時期にはウニやアワビも棚に並び、地元の人々だけでなく観光客にも人気です。
令和3年12月には遊び心をくすぐる「野菜・しいたけの詰め放題」イベントを開催し、盛況でした。
旧産直施設を食品加工施設として整備する計画も進んでおり、漬物などの品揃えもさらに充実していくことが期待されます。


オリジナル商品の開発と情報発信
「思惟の風」では、村内に自生するクロモジの枝葉を使った「クロモジ茶」や、特産のワカメを練りこんだ「若布そば」など、地域の魅力を掘り起こした商品開発にも積極的に取り組んでいます。オープン一周年に向けて、村内産やまぶどうなどを使った新商品も発売予定とのことです。
「思惟の風」オリジナル商品の「小まる」模様は、江戸時代から村に語り継がれる三閉伊一揆の旗印がモチーフ。文字が読めない人も見てわかるよう「困る」を書き換えたとされます。先人たちのように地域の声を外に向けて発信していこうという思いが込められています。
ホームページの他、ツイッターやラインなどのSNSを活用した情報発信にも取り組んでいます。
これからますます魅力を増していく「道の駅たのはた 思惟の風」にぜひお越しください!
(文:宮古農業改良普及センター岩泉普及サブセンター 千葉彩香)
(イベント写真は「思惟の風」提供、その他の写真は宮古農業改良普及センター撮影)
会員数 |
63名 |
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住所 |
岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪151-6 |
電話 |
0194-32-3555 |
ホームページ |
https://shiinokaze.or.jp/ |
営業時間 |
9時00分~17時00分(物販・産直) |
主な商品 |
野菜、山菜、きのこ、乳製品、海産物、加工品など |
添付ファイル
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このページに関するお問い合わせ
宮古農業改良普及センター岩泉普及サブセンター 地域指導課 情報担当
〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字松橋24-3
電話番号:0194-22-3115(内線471) ファクス番号:0194-22-2806
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