《宮古》「ブロッコリー根こぶ病対策実証圃見学会」を開催

ページ番号2005446  更新日 令和4年7月14日

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 当地域のブロッコリーは、一部で長年の連作栽培により根こぶ病が発生し単収減少を招いていることから、土壌pH矯正技術による根こぶ病対策実証圃を本年度設置しました。

 生産者等の根こぶ病対策技術に対する理解と関心を深めるため、圃場見学会を6月30日に開催し、生産者・関係者16名が参加しました。

 土壌pH矯正技術は、転炉スラグを用いて土壌pHを7.5程度まで矯正することで、農薬を使わずにアブラナ科野菜の根こぶ病の被害を持続的(5~10年)に軽減できる技術です。

 実証圃は、前年度、根こぶ病が激発し収穫を断念した圃場でしたが、実証農家からは、「土壌pHを矯正することで根こぶの着生を大幅に減らすことができることを実感できた。課題は、土壌pHを7.5程度まで矯正するためには転炉スラグの大量投入(数t/10a)が必要で、労力と費用がかかること」等の感想がありました。

 今後、実証結果をとりまとめの上、生産者・関係者に情報提供するとともに、実証技術の活用方向についても検討していきます。

(宮古農業改良普及センター岩泉普及サブセンター 佐々木 久彦)

収穫後の抜取株の展示
写真1 収穫後の抜取株の展示
生産者同士による情報交換
写真2 生産者同士による情報交換

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