《一関》地域に助けられながら、家業の花き栽培を守る ~佐藤賢一さん~

ページ番号2010653  更新日 令和6年4月19日

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 一関市大東町で、スターチスやストック、小ぎくを栽培している、佐藤賢一さんをご紹介します。

 賢一さんは、地元の高校を卒業後、山形の大学に進学。山形県内で約10年間働いた後帰郷し、地元企業に勤務していました。

 賢一さんの家はもともと花きを栽培する農家で、りんどうをメインにスターチスやストックなどを栽培していました。小さいころは学校に行く前にりんどうの箱詰めを手伝ったり、地元に帰ってきてからも働きながら家の手伝いをしていました。

 就農のきっかけとなったのが、令和2年12月の大雪。父の芳清さんのけがなどもあり、以前から栽培規模を縮小していましたが、パイプハウス5棟の内1棟が大雪で倒壊。芳清さんがもう花き栽培をやめてしまおうかと話された際に、これまで続けてきたことを終わらせるのはもったいない、と賢一さんは就農を決意しました。

 就農に向けて活用したのが、1年間JAいわて平泉園芸課の研修生として栽培と経営のノウハウ学ぶことができる「一関地方新規就農トータルサポートシステム」。就農と同時に、これまでやったことのなかった品目、小ぎくを新たに経営に取り入れるため、地域の小ぎく生産者のもとで1年間研修しました。「研修先で実際に一緒に作業することで、1年の作業の流れが分かって良かった。先輩たちから様々なことを教えてもらったおかげで、スムーズに就農が出来ました」と話します。

 研修を終えて令和3年に就農し、ハウス4aから8a、露地小ぎくを新たに5aと、順調に面積を増やしている賢一さんですが、実際に自分が主体となって栽培を始めてみると、花き栽培は天候に大きく左右されるということを痛感したそうです。「R6年もうまくいくのか不安ではありますが、天候にも対応できるよう、R5年のミスを改善しながら、経験を重ねていきたい」と前向きにお話されていました。

 普及センターでは、今後も前向きに頑張る賢一さんを応援していきます。

(文:一関農業改良普及センター)

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佐藤賢一さん
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