《一関》人物紹介「地域の水田営農を牽引するチャレンジャー 渡邉克洋さん」

ページ番号2004069  更新日 令和3年9月21日

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 一関市舞川の水稲農家「渡邉克洋さん」をご紹介します。

 渡邉さんは、農業高校を卒業しましたが、工業系の会社に就職しました。理由は、「虫が苦手だったから。」とのこと。しかし、勤めていた会社の事業撤退が決まり、家族で将来を相談したところ、ご両親から「農業をしてほしい。」と強く要望され、平成25年に就農を決意しました。

 翌年父親の勧めで、一関第3遊水地で小麦や大豆等の転作を担う農事組合法人アグリパーク舞川で働き始めました。その後役員となり、平成31年には代表理事に就任しました。

 地域の先輩から、「横のつながりを広げた方がいい。」とのアドバイスを受け、「いわてアグリフロンティアスクール」や一関農林業振興協議会主催の経営計画支援セミナー「夢実現応援セミナー」を受講しました。当初「農業は天候に左右されるもの」と思っていましたが、受講をきっかけに農業も収量や経費等の数字が大事だということに気づき、サラリーマン時代のスキルを活かし、その年のデータをまとめ、翌年の計画設定に役立てています。

 現在、渡邉さんは、水稲品種「ひとめぼれ」の他に、県オリジナル水稲品種「金色の風」を作付けし、令和3年には、JAいわて平泉「金色の風」研究会の副会長に就任し、「金色の風」の産地確立に向けて、研究会活動を牽引しています。収量向上に向け、土づくりに励んだり、新しい技術を試したりと、毎年新たな目標を立てて取組んでいます。

 今後の農業にはGAPが必要と感じ、平成30年にはJAいわて平泉ブランド米部会の一員としてASIAGAP団体認証を取得しました。GAPは自身の経営のためにも続けていきたいそうです。

 渡邉さんの将来の目標は、「次につなげれらるよう、いいものを作る」こと。その目標を意識しながら、新しいことにチャレンジしています。

 今年から(農)アグリパーク舞川では、乾田直播栽培を導入しました。初めての取り組みと思えないほど順調に進んでいますが、渡邉さんは「今年はサポートが厚かった。次から自分たちで考えなくてはいけないから、来年が本当の勝負!」と目先の結果に甘んじることなく、先を見据えていました。

 何事も前向きに取組んでいる渡邉さんですが、今年初孫が誕生し、お孫さんとの時間が何よりの楽しみとのこと。

 農業、プライベート、それぞれ充実している渡邉克洋さんの活躍に今後も目が離せません!

事務所で作業
渡邉克洋さん
プラウによる大豆鋤き込み
プラウで大豆鋤込み
金色の風
県オリジナル水稲品種「金色の風」

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