【産地・産直等情報】《八幡平》九条ねぎのプロ集団を目指して

ページ番号2012990  更新日 令和8年9月24日

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 九条ねぎの生産に取り組む村上博信さんをご紹介します。

 盛岡市から北へ30kmほどのところに八幡平市大更があり、ここで九条ねぎを栽培し出荷している「合同会社 みのり風土」の代表が村上博信さんです。

 村上さんは、他産業からの新規就農者です。サラリーマン時代に堆肥センターのコンサルティングを手がけていた頃、「堆肥を使って農産物を栽培すれば、もっと良いものが作れるのに」と考えていました。サラリーマンの傍らで野菜栽培にも取組んでいたところ、あるきっかけから野菜栽培が本業となりました。

 本格的に野菜栽培を始めるにあたり、1年間の研修をしながら就農先を探していたところ、縁あって八幡平市大更に農地が見つかり、自宅も構えることになりました。その後、今後の取引を見据えて2012年3月に「合同会社 みのり風土」を設立し、念願の野菜栽培に取組み始めました。当初は秋冬に長ねぎ、夏にきゅうりを栽培していましたが、きゅうり栽培は早朝から夜遅くまで収穫と出荷調製に追われ、人を雇用して作業するには無理があると判断しました。時を同じくして、現在の取引先からのお声がけもあったことから、2019年にねぎ専業へと舵を切り替え、当初50aだった九条ねぎの作付面積は、2023年には10haにまで拡大しました。

 現在、自社での栽培面積は14.2haにまで広がっています。さらに、九条ねぎ栽培を地域の農家にも呼びかけたところ3戸が賛同し、地域全体では15.5haの栽培面積となっています。また、社員の労働安全や人権福祉、食品の安全などを担保するため、2023年にJGAP認証を取得しました。従業員の雇用においても、地元の方々に加え外国人を採用するなど、国際色豊かな職場となっています。さらに、福祉事業所との協業を通じて袋詰めなどの工程を委託し、地域社会との共生・雇用創出にも取組んでいます。

 経営はこれまで順風満帆に歩んできたように見えますが、実際には幾多の困難を乗り越えてきました。施設の初期投資を抑えるため真夏にハウス内で出荷調製作業を行ったり、請け負った圃場の歩留まり低下に悩んだり、全国的な九条ねぎの供給過剰による価格下落に見舞われたりと、経営の苦しい時期もありました。

 そのような中、2026年4月に念願の新社屋が開所しました。収穫した九条ねぎの保管や仕分け作業などの環境を整え、目標とする日量400ケースの出荷が可能となりました。開所式以来、多くのメディア取材を精力的にこなすなど、休む暇なく活動を続けています。

 九条ねぎの出荷は、京都の業者への大口取引を中心に、地元のJAにも出荷しています。地域での販売としては、「道の駅にしね」でも取り扱っています。また、メディア取材への積極的な取り組みもあり、現在では様々な方面から温かいお声がけをいただいており、販路の拡大にも取り組んでいます。

 普及センターでは、これまで九条ねぎの栽培管理技術の向上や、経営分析に基づいた改善支援を行ってきました。今回の施設整備においては、事業導入のサポートや経営計画の策定、および年次ごとの経営分析を担当しています。また、新社屋内の調製所において作業効率を高めるための最適な動線となるよう外部の支援団体と連携し、検討を支援しています。

 合同会社みのり風土は、地域に根差して地域に貢献しながら、代表の目論見どおりに会社の経営を安定させた「ねぎのプロ集団」を目指しています。JGAPの認証のほかにも「みどり認定(環境負荷低減事業活動の認定)」を受けるなど、栽培者としての本質を追求し続けています。

 普及センターでは、今後も継続して栽培管理の技術支援や経営の分析支援を行い、九条ねぎが地域の新たな品目としてしっかりと根付き育つよう、支援を続けいきます。

代表の村上博信さんです。 
代表の村上博信さんです
4月に新社屋が完成しました。
4月に新社屋が完成しました
九条ねぎ苗を機械により定植します。
九条ねぎ苗を機械により定植します
定植後の九条ねぎの生育の様子です。
定植後の九条ねぎの生育の様子です
収穫適期の九条ねぎを刈取りコンテナへ入れます。
収穫適期の九条ねぎを刈取りコンテナへ入れます
調製所で出荷用に調製します。
調製所で出荷用に調製します
出荷用段ボールに箱詰めします。
出荷用段ボールに箱詰めします
出荷体制が整った状況です。
出荷体制が整った状況です

このページに関するお問い合わせ

八幡平農業改良普及センター
〒028-7112 岩手県八幡平市田頭39-72-2
電話番号:0195-75-2233 ファクス番号:0195-75-2269
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