《八幡平》スーダングラスとライムギを組み合わせた二毛作体系による粗飼料増産を実証中!

ページ番号2012161  更新日 令和7年10月1日

印刷大きな文字で印刷

 近年の猛暑の影響により牧草の“夏枯れ”が発生し、収量減少が見られている状況をふまえ、八幡平農業改良普及センターでは、暑さに強い“暖地型牧草”を活用した粗飼料増産の実証試験を行っています。

 今年度は、暖地型牧草であるスーダングラス(夏作)とライムギ(冬作)を組み合わせた二毛作を実証中であり、八幡平市の和牛繁殖農家と葛巻町の酪農家の協力を得て実施しています。なお、この作付け体系は一関地域で実績のある方法です。

 八幡平市では6月30日にスーダングラスを播種し、7月31日に1番草、8月30日に2番草を収穫しました。葛巻町では7月10日に播種し、8月8日に1番草、9月4日に2番草を収穫しています。

 1番草と2番草を合わせた乾物収量は、八幡平市で995キログラム/10a、葛巻町で794キログラム/10aとなり、約2ヶ月の栽培期間で管内の寒地型牧草の一般的な年間収量(乾物重量852キログラム/10a)に匹敵する成果が得られました。

 今後は飼料成分や発酵品質の分析、牛の嗜好性調査を進めるとともに、来年度にかけて冬作ライムギの生育状況等を確認しながら、当地域での栽培適性を評価していく予定です。

1番草収穫時の草丈平均は164センチメートルでした。 (8/8葛巻町)
1番草収穫時の草丈平均は164センチメートル
(8/8葛巻町)
2番草再生速度も速く、1番草刈取から30日で草丈平均は200センチメートルに到達しました。(8/30八幡平市)
2番草再生速度も速く、1番草刈取から30日で草丈平均は200センチメートルに到達
(8/30八幡平市)

このページに関するお問い合わせ

八幡平農業改良普及センター岩手町駐在
〒028-4307 岩手県岩手郡岩手町大字五日市9-48
電話番号:0195-62-3321 ファクス番号:0195-62-1377
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。