八幡平農業改良普及センター情報誌『北緯40度』平成20年度第4号

ページ番号2003400  更新日 平成20年10月24日

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八幡平地域の先進農家の技術を学ぶ

~アグリサミットもりおか現地研修会開催~

写真:検討会

9月1日、八幡平市においてアグリサミットもりおか現地研修会が開催されました。アグリサミットもりおかは、盛岡・八幡平地域の農業農村指導士と青年農業士で構成され、盛岡・八幡平地域の農業の発展に寄与することを目的とする組織です。今回の研修では、指導士23名、青年農業士3名が参加し、八幡平市の指導士3名、青年農業士2名の取り組みについて学びました。

今回は、切り花りんどうを海外に輸出するきっかけや苦労話、女性農業者の運営する産地直売所と農産物加工の取り組み内容、鉢物りんどう栽培の品質向上への挑戦、機械化による労働環境の改善と快適な飼育環境を考慮した酪農経営、そしてほうれんそう収穫機械の導入による経営の省力化など、多岐にわたる研修となりました。
参加者の経営作目が異なりますが、いずれの訪問先でも活発な意見交換が行われました。今後の盛岡・八幡平地域の農業の発展にさらに弾みがつくことが期待されます。

自己の経営を考える機会になりました

~葛巻C.O.W.ボーイズ研修会~

写真:研修会1

去る8月21日、葛巻町の4Hクラブ“葛巻C.O.W.ボーイズ”が県内研修会を行いました。今年は14名が参加し、当センター管内の八幡平市の3ヶ所で行いました。

(農)岩手山麓ディリーサポートが運営するTMRセンターでは、TMRの品質や価格に興味津々、使ってみたいなぁという思いがふくらみました。

松本千秀さんのフレンドリー牧場では、TMRの給与体系について学んだほか、松本さんの「農業をやる気なら、よき伴侶とともに早めに経営移譲してもらうのが、親世代にとっても後継者にとっても得策」という言葉にどっきりしたクラブ員も多かったようです。

同世代の新規就農者である、梶本希さんの農場では、規模は小さくともご夫婦で悩み、工夫しながら経営を切り盛りする姿に、同じ酪農を担う者として大いに刺激を受けているようでした。

今後もクラブ員が相互に交流を深め、情報を共有しながら酪農経営に活かせるよう、支援していきます。

酒米研修会で地元の酒造会社と意見交換

写真:研修会2

8月25日にJA新いわて西部水稲部会酒米研究会主催の酒米研修会が開催され、13名が出席しました。内容は「株式会社わしの尾」見学、酒米ぎんおとめ作付圃場の現地研修会、講義の順で行われました。地元の酒造メーカー「わしの尾」では作業工程の見学後、メーカーと生産者間で酒米について意見交換をしました。意見交換の結果、酒米の品質において、酒造メーカーと生産者には認識の相違があることが明らかとなりました。

また、八幡平市田頭の酒米ぎんおとめ作付圃場で、これまでの生育状況や今後の管理について現地研修を行った後、西部営農センターにおいて普及センターから八幡平における酒米の生産状況と流通について説明し、参加者からは「今後の栽培に参考になった。」との声が多く聞かれました。

今後、酒造メーカーが求める酒米を作っていくために、関係者及び生産者一丸となって栽培方法等を研究していく予定です。

飼料用とうもろこしの省力栽培に向けて

~収穫期を迎えた現地より~

写真:耕地

5月に開催した飼料用とうもろこし不耕起播種実演会のほ場において、9月17日に収量調査を行いました。不耕起播種技術は、作業時間の軽減と燃料費等の経費節減のため取り入れたものですが、調査の結果は通常の耕起区と比較しても見劣りのないものとなりました。春先少雨による生育不調が心配されましたが、初期の生育は、草丈・葉数とも耕起区の1.0〜1.1倍となりました。収量では、茎葉・子実とも乾物率が高く、乾物収量は耕起区における約9割の量となりました。

その他には、播種機の調整、熊の食害対策、適切な雑草の防除方法等が、今後の課題として残りました。

本格的収穫はこれからのため、今後、労働時間や農作業機械の稼動率などを総合的に検討し、来年度以降の取り組みについて、ほ場管理者と検討していきます。

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