《八幡平》普及便り「北緯40度」第4号

山ブドウサミットinくずまきが盛大に開催されました！

「山ぶどうサミットinくずまき」は10月2日、葛巻町で開催されました。これは葛巻町、岩手県が主催となりはじめて開催されたもので、会場にはやまぶどう商品の販売コーナーが設けられたほか、やまぶどうの機能性についてのセミナーや、俳優の辰巳琢郎さんによる記念講演もあり、多くの来場者で賑わいました。

八幡平農業改良普及センターでは、消費者の方々にやまぶどうをもっと身近に感じていただけるよう四季の生育に関するパネルを作成、展示するとともに、果実からジュースを作るレシピを配布しました。また、栽培技術相談コーナーを設置し、奥州市や洋野町など遠方からの生産者や、趣味で栽培している愛好家の方々から病害虫の防除方法等について熱心な質問を受けました。

レシピを配布した方々からは、「産直のやまぶどうを買って、ぜひ自分でも作ってみたい！」という声が聞かれるなど、サミットを通じてやまぶどうの魅力が多くの方々に伝わった様子でした。

八幡平市農業青年クラブ、気仙地方で研修

八幡平市農業青年クラブでは、8月17日から18日にかけて、陸前高田市を中心に研修会を開催しました。この研修は、他地域の農村青年クラブ員との交流を図るとともに、他地域の農業を知ることで自らの経営にも役立てることを目的に行われました。今年度は、有限会社神田葡萄園や南部園芸研究室のほか、気仙地方農村青年クラブ員の圃場を見学しました。

有限会社神田葡萄園の見学では、有限会社神田葡萄園のこれまでの経緯や保有する施設について知るとともに、ぶどうの絞りかすを堆肥として活用できないかなど、話し合いも行われました。クラブ員の圃場見学では、気仙地方の農業を取り巻く状況について活発なやりとりもあり、クラブ員からは、参考になるものを取り込んでいきたい、という意欲が感じられました。夜には、気仙地方農村青年クラブ員とともに焼肉を食べながら交流も深めていました。

葛巻でアルファルファ播種！〜 葛巻C.O.W.ボーイズが品種比較試験 〜

9月10日、葛巻C.O.W.ボーイズが高蛋白質で注目のマメ科牧草、アルファルファの播種作業を行いました。

これは、葛巻町の若い酪農家集団の葛巻C.O.W.ボーイズが研究テーマとして取り組んでいるもので、40aの圃場にアルファルファ2品種とオーチャードグラス2品種を混ぜて播種しました。

これまでもアルファルファの栽培は行われてきましたが、定着しづらく乾草調製も難しいため、栽培は一部に限られてきました。しかし、近年、北海道で優良品種が作られたことや、チモシーよりもオーチャードグラスとの混播の相性がよいこと、土壌pHの改良などによって安定的な収穫ができることもわかってきました。

より良質な牧草が収穫できるよう、簡易更新ではなく完全更新としました。今後は収量や栄養価がどうなるか調査
し、牛への給与も検討する予定です。

家族経営協定シリーズ：第3回

家族経営協定を結びましょう！

家族経営協定とは、家族が意欲を持って農業経営に取り組んでいくためのことを家族で話し合い、取り決めた内容を文書にするものです。

1 家族で話し合い

家族の話し合いで、農業経営や暮らしの現状と課題や経営改善が必要な点を確認します。課題の解決や経営改善、目標を立てるために、どのようなことが必要か考えます。

2 協定書を作成する

家族の話し合いで、農業経営や暮らしの計画、役割分担、労働時間、休日、報酬、経営移譲等について、協定書を作成します。

3 協定を結ぶ

協定内容を確かなものにするために、第三者の立会人のもとで協定を結びます。立会人のことや締結の仕方につい
ては、農業委員会と相談して決める場合が多いようです。

4 協定の実行と見直し

締結した内容を実行し、農業経営改善や暮らしの向上に役立てます。実行内容を点検し、協定内容を見直すことが必要な場合には再度協定を結びます。

家族経営協定についてのお問い合わせは、各市町農業委員会、または八幡平農業改良普及センター（電話75−2233）までお願いします。