《中部》人物紹介「地域の園地を守りたい」千葉ゆう子さん
花巻市東和町の新規就農者、千葉ゆう子さんを紹介します。
千葉さんは、令和7年4月に第三者継承により就農し、りんごの栽培を始めました。
当初JAに勤務していた千葉さんは、農家の方と関わる中で農業の楽しさを知り、就農への興味を抱く中、苦労や後継者不足の現状を目の当たりにし、何か自分にできることはないかと考えるようになりました。そんな時、以前から付き合いのあったりんご農家から「親戚でリタイアを考えているりんご農家がいる」と園地継承の話を持ち掛けられたことをきっかけに、「長年培われた技術や感覚が失われていくのはもったいない…!」と強く感じるようになり、“園地”と“技術”を継承すべく、就農を決意しました。
JAを退職後、令和6年4月から1年間、岩手県立農業大学校で研修を受講する傍ら、近隣のりんご農家のもとで指導を受けながら技術習得に努めました。同時に、継承元の農家である浅沼浩一郎さんとの間で園地継承の準備を進めました。研修先や継承元の農家と連携して準備をしてきたことで、スムーズに就農することができたと千葉さんは振り返ります。
現在は、1.7haの園地で「ふじ」、「ジョナゴールド」、「紅ロマン」等々、様々な品種のりんごを栽培し、剪定などの難しい管理に苦労しながらも、先輩方に教わりながら日々技術習得に励んでいます。
また、2児の母でもある千葉さんは、「子育てや家事との両立が大変。浩一郎さんをはじめ、周りの皆さんのサポートがとてもありがたいです」と話します。時々子供を園地に連れてきて一緒に作業するなど、多忙な中でも家族との時間を大切にされています。
「継承した園地を長く大切に管理していきたい」と話す千葉さん。間もなく就農して初めての収穫期を迎えます。今年は干ばつの影響を心配しながらも、「良いものが収穫できることを期待したい」と語ってくれました。
地域農業を支えるために頑張る千葉ゆう子さんの、今後ますますの活躍を期待しています!


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