《中部西和賀》「大好きな酪農をいつまでもやりたい」 藤田春恵さん 

ページ番号2010471  更新日 令和6年2月20日

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 西和賀町から、元気いっぱいの藤田春恵さんを紹介します。

 藤田さんは、西和賀町左草(さそう)にある父の経営する農場(菅原牧場)内で、ブラウンスイス牛の加工・販売をする「左草ブラウンスイス牧場」を立ち上げました。

 藤田さんは、東京農業大学で畜産を専攻し、アメリカでの農業研修を経て2004年に同牧場へ就農しました。牧場は山々に囲まれた標高約360メートルのところにあり、豪雪地として知られる西和賀町の中でも一段と雪が多く、35ヘクタールの牧草地は11月から4月まで、一面雪に覆われます。

ふじたはるえさんの写真
藤田春恵さん

 子供のころから慣れ親しんだ酪農を、家族経営で将来にわたって続けていこうと思い、目をつけたのがブラウンスイスの肉の加工・販売でした。ブラウンスイス牛は、「乳肉兼用種」で、性格は穏やかで人懐こく、丈夫で病気にも強く、草の栄養を乳や肉に変える能力にも優れていると言われています。春から秋にかけては広い放牧地で新鮮な草をたくさん食べて育ち、冬は小屋の中でホルスタインと一緒に仲良く暮らします。約50頭の飼育頭数のうちブラウンスイスは16頭ほどです。

牧場内の牛
牧場内の様子

 ブラウンスイスの肉のおいしさを広く伝えたいと2020年に食肉加工品ブランド「左草ブラウンスイス牧場」を立ち上げました。現在は春と秋にそれぞれ1頭を使ってシャルキュトリー(ソーセージやハム、パテ等々肉の加工品)や飲食店向けのブロック肉、小売り向けのカット肉を販売しています。オンラインショップの「にしわがのみせっこ」や町のふるさと納税返礼品にも用いられています。時期により種類や数量が限られますので、SNSは要チェックです。(「左草ブラウンスイス牧場」で検索してください)

 多忙な藤田さんですが、酪農の仕事をやりながら、西和賀町農業青年クラブの役員(クラブの畑を旧式のトラクターでまっすぐに耕耘する技は特筆もの!)や、西和賀町PTA連合会会長や自然少年団団長等を歴任。地域の子供たちを支える活動にも一生懸命です。

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