農業女子グループ「小山田美女会」の取組を紹介!

ページ番号2004782  更新日 令和4年3月18日

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東和の漬物を残したい!!

 

小山田美女会は、平成6年に花巻市東和町小山田地区(当時東和町)において生活改善グループとして4名の会員で発足しました。

当初は、地元農産物を使った漬物加工やみそ製造をしていましたが、平成9年に会員が加工工房「アースフレンド宮川」を立ち上げたことで焼き菓子や餅菓子、平成21年には仕出し弁当もグループの加工品に加わっています。

メンバーも入れ替わりはあるものの、一様に高齢化が進んでいることは地域が抱える課題と同様ですが、私たちは年齢の壁を吹き飛ばそうと毎年、新しい加工品を作ってきました。

そこに改正食品衛生法の施行で漬物加工にも営業許可が必要なことから、あと3年足らずで漬物の製造販売をやめるという声が地元でも聞かれるようになりました。

そこで、グループの中に漬物製造を手掛けるメンバーもおり、今後の加工の方針に悩んでいたことから、地域の漬物を会員に限らず受託製造できる体制を整えるための情報収集および検討に取り組もうということで、岩手県の幸せ創る女性農林水産業者育成事業を活用し、改正食品衛生法に対応する知識、技術を習得しました。

 

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メンバー(なかなか全員揃いません)

 

令和3年度は、先進地視察として、オガール紫波を訪問し、産直「紫波マルシェ」の運営のなかで加工品の占める重要な役割についてお話を聞くことができました。また、漬物技術の研修ということで、地元や研修で訪問した産直で売られている手作り漬物を入手し、その材料や食味などを調査しました。

調査の内容は、食味や材料からその漬物の製法を学ぶことと保存性の検討です。

特に保存性の検討は、令和2年度の新商品である「きゅうりのパリッパリ漬け」の長期販売を模索する中でたどりついた冷凍保存技術をさらに向上させるヒントを得られました。

 

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視察研修の様子(オガール紫波の佐々木氏)
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視察研修の様子(数か所の産直で漬物を入手)
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調査(食味、製造技術、保存技術等)の様子
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「きゅうりのパリッパリ漬け」は7か月冷凍してもぱりぱりでした

 

これからは、加工施設の立ち上げについて具体的なプランを作成すること、加工品の保存に関する研修などを行い、グループ活動を活性化していきたいです。

(文 小山田美女会)

 

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