【R5・発生予察・第5号】病害虫発生予察情報(8月)(令和5年7月28日発行)
1 情報の要点
(1)水稲
ア いもち病(穂いもち)の発生が、県南部でやや多の予報です。基本防除を徹底するとともに、穂いもちの伝染源となる上位葉での葉いもち発生が見られた場合は、茎葉散布を実施しましょう(7月26日発表の防除速報第9号を参照のこと)。
イ 斑点米カメムシ類の発生が多の予報です。水稲の生育に合わせて、穂揃期1週間後の基本防除を徹底しましょう(7月28日発表の注意報第6号を参照のこと)。
(2)大豆
ア 紫斑病の発生がやや多の予報です。若莢期~子実肥大期に薬剤防除を実施しましょう。
(3)りんご
ア 斑点落葉病の発生が多の予報です。発生の多い園地では、効果の高い薬剤を散布しましょう。
イ 褐斑病の発生が多の予報です。発生が見られた場合は速やかに特別散布を行いましょう。
ウ 黒星病の発生がやや多の予報です。散布ムラがないよう十分量を丁寧に散布するとともに、未結果樹も成木同様に薬剤防除を実施しましょう。
エ リンゴハダニの発生が多、ナミハダニの発生がやや多の予報です。夏期は増殖が早いので、防除適期を逃さないよう注意しましょう(7月28日発表の注意報第7号を参照のこと)。
オ キンモンホソガの第3世代羽化盛期は早、発生量は多の予報です。第4世代幼虫のふ化盛期に防除を行いましょう。
(4)野菜・花き
ア きゅうりでは、炭疽病の発生が多の予報です。発病葉を摘葉後、ただちに効果の高い薬剤を散布しましょう。
イ キャベツでは、ウワバ類の発生が多の予報です。被害が目立つ場合には、効果の高い薬剤を散布しましょう。
ウ ねぎでは、さび病の発生が多の予報です。気温が低下すると発病が多くなるため、定期的な防除を継続しましょう。また、黒斑病・葉枯病の発生が多の予報です。本病に効果のある剤を定期的に散布するとともに、二次的な感染を防ぐため他の病害虫の防除も徹底しましょう。
エ りんどうでは、葉枯病の発生が多の予報です。降雨前の予防散布を徹底しましょう。
2 農薬の安全・適正使用
(1)岩手県では、6月1日から8月31日までを農薬危害防止運動期間と定め、農薬の使用や販売に関する正しい知識の普及・啓発をはじめとする各種の取り組みを実施しています。
(2)農薬の使用にあたっては、他作物や周辺環境に影響が及ばないように十分配慮し、対策を講じましょう。特に、養蜂活動が行われている地域で水稲、大豆、りんごなどの作物に一斉に農薬を散布する場合は、養蜂家などへの防除計画の事前周知に努めるなど、ミツバチへの危害防止に努めましょう。
- R5予察情報第5号(全文) (PDF 1.3MB)
- R5予察情報第5号(水稲) (PDF 271.7KB)
- R5予察情報第5号(大豆) (PDF 159.0KB)
- R5予察情報第5号(りんご) (PDF 708.9KB)
- R5予察情報第5号(きゅうり) (PDF 317.7KB)
- R5予察情報第5号(キャベツ) (PDF 195.0KB)
- R5予察情報第5号(ねぎ) (PDF 341.8KB)
- R5予察情報第5号(りんどう) (PDF 126.0KB)
-御注意-
PDFファイルは全てウイルスチェックを行っていますが、万一のために、ダウンロード後再度ウイルスチェックを行うことをお勧めします。
【利用上の注意】
本資料は、令和5年7月19日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・農薬使用の際は(1)使用基準の遵守(2)飛散防止(3)防除実績の記帳を徹底しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
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