【R3・発生予報・第5号】病害虫発生予察情報(8月)(令和3年7月29日発行)
1 情報の要点
(1)水稲
ア.いもち病(穂いもち)の発生が、県南部及び沿岸部でやや多の予報です。基本防除を徹底するとともに、穂いもちの伝染源となる上位葉での葉いもち発生が見られた場合は、茎葉散布を実施しましょう(7月16日発表の注意報第4号を参照のこと)。
イ.紋枯病の発生がやや多の予報です。圃場を良く観察し、要防除水準に達している場合は、防除を実施しましょう。
ウ.斑点米カメムシ類の発生が多の予報です。水稲の生育に合わせて、穂揃期1週間後の基本防除を徹底しましょう(7月27日発表の注意報第5号を参照のこと)。
(2)大豆
ア. 紫斑病の発生がやや多の予報です。若莢期~子実肥大期に薬剤防除を実施しましょう。
イ. 吸実性カメムシ類の発生がやや多の予報です。開花後期~子実肥大中期に薬剤防除を実施しましょう。
(3)りんご
ア.斑点落葉病の発生がやや多の予報です。樹上部の徒長枝で多発している場合は直ちに除去し、効果の高い薬剤で防除を実施しましょう。
イ.褐斑病の発生がやや多の予報です。発生が見られた場合には速やかに特別散布を行いましょう。
ウ.黒星病の発生がやや多の予報です。散布ムラがないよう十分量を丁寧に散布するとともに、未結果樹も成木同様に薬剤防除を実施しましょう。
エ.リンゴハダニ及びナミハダニの発生がやや多の予報です。夏期は増殖が早いので、防除適期を逃さないよう注意しましょう。
オ.果樹カメムシ類の発生がやや多の予報です。園地への大量飛来に注意し、大量の飛来が確認された場合は、効果の高い薬剤により速やかに防除を実施しましょう。
(4)野菜・花き
ア.きゅうりでは、褐斑病、炭疽病の発生がやや多の予報です。発病葉を摘葉後、ただちに効果の高い薬剤を散布しましょう。
イ.ねぎでは、葉枯病の発生がやや多の予報です。本病に効果のある剤を定期的に散布するとともに、二次的な感染を防ぐため他の病害虫の防除も徹底しましょう。また、ネギアザミウマの発生が多の予報です。効果の高い薬剤により定期的な防除を行い、密度低下を図りましょう(6月25日発表の注意報第3号を参照のこと)。
2 農薬の安全・適正使用
(1)岩手県では、6月1日から8月31日までを農薬危害防止運動期間と定め、農薬の使用や販売に関する正しい知識の普及・啓発をはじめとする各種の取り組みを実施しています。
(2)農薬の使用にあたっては、他作物や周辺環境に影響が及ばないように十分配慮し、対策を講じましょう。特に、養蜂活動が行われている地域で水稲、大豆、りんごなどの作物に一斉に農薬を散布する場合は、養蜂家などへの防除計画の事前周知に努めるなど、ミツバチへの危害防止に努めましょう。
詳細は、以下のPDFファイルで御確認ください。
- R3予察情報第5号(全文) (PDF 2.2MB)
- R3予察情報第5号(水稲) (PDF 376.9KB)
- R3予察情報第5号(大豆) (PDF 142.4KB)
- R3予察情報第5号(りんご) (PDF 587.5KB)
- R3予察情報第5号(きゅうり) (PDF 299.1KB)
- R3予察情報第5号(キャベツ) (PDF 192.7KB)
- R3予察情報第5号(ねぎ) (PDF 229.2KB)
- R3予察情報第5号(りんどう) (PDF 132.8KB)
-御注意-
PDFファイルは全てウイルスチェックを行っていますが、万一のために、ダウンロード後再度ウイルスチェックを行うことをお勧めします。
【利用上の注意】
本資料は、令和3年7月21日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・ 農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・ 農薬使用の際は(1)使用基準の遵守 (2)飛散防止 (3)防除実績の記帳
を徹底しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4427 ファクス番号:0197-68-4316
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