お手軽スマート農業シリーズ

　「スマート農業」は、「ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用する農業」で、作業の自動化やデータの共有・活用により生産現場の課題を解決する技術ですが、導入には、多額の費用がかかります。
　本県は、中山間地域が主体で、かつ小規模な経営体が多いことから、安価でお手軽な導入しやすいスマート農業技術の開発が求められています。
　当センターでは、スマート農業技術の開発を進めており、新たに農業者などが、スマート農業技術を簡単に導入できるように本シリーズを公表しました。

• （1）「活用しよう！農業で利用する低コストRTK-GNSS導入マニュアル」 （PDF 3.0MB）
  　安価なRTK-GNSS機器とフリーソフトを組み合わせ、基地局と子機が、いずれも4万円程度で作成できる高精度なガイダンスシステムの構築と、作成手順等をまとめたマニュアルを作成しました。自作するRTK-GNSSシステムは、簡単なハンダ付けや、パソコンを用いた各種設定作業等が必要ですが、作業に慣れた人であれば2時間程度で作成できます。
• （2）「ほ場ですぐにわかる水稲リモートセンシング技術」 （PDF 1.5MB）
  　無人航空機（ドローン）を活用した水稲のリモートセンシングは、導入に通常100万円以上必要ですが、数万円程度のドローンと、操作が簡単な無償ソフトを用い、超低コストで導入でき、ほ場で手軽に水稲の生育把握が可能となる技術を確立しました。解析したデータを基に追肥計画を直ちに策定できます。