平成最後の「立毛検討会」を岩手県で開催しました
平成30年8月30~31日、岩手県を会場に「平成30年度東北地域水稲品種・系統立毛(りつもう)検討会」が開催されました(主催:農研機構 東北農業研究センター)。この検討会は、東北地域における水稲優良品種の育成、選定及び普及に役立てることを目的に、お互いが育成した品種や系統の生育調査と意見交換を行うもので毎年1回、東北6県の持ち回りで開催されています。今回は東北地域に加え、地域外の茨城、栃木、千葉、新潟、福井、長野、高知、佐賀の8県及びJA全農からの参加者も迎え、事務局を含め総勢53名の大規模な検討会となりました。
1日目は、北上市にある飼料用米新品種「たわわっこ(旧系統名 岩手122号)」及び紫波町にある「銀河のしずく」の生産者の水田で、新品種を経営に取り入れた理由と新品種に対する期待等について生産者や普及員から直接説明をいただきました。参加者は質問をしながら、新品種の生育状況をじっくり観察していました。2日目は、当センターの試験水田で栽培されている各研究機関の育成品種や系統の生育状況を観察した後、会議室で各県の水稲品種普及状況、求められる品種の姿や品種改良の方向性について検討しました。
当センターの水田調査では激しい雨に見舞われる一幕もありましたが、2日間にわたり熱心な意見交換が行われ、本県研究者の資質向上にもつながる実り多い平成最後の立毛検討会となりました。
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「たわわっこ」の水田を観察する参加者
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「銀河のしずく」の水田を観察する参加者
(技術部作物研究室 上席専門研究員 仲條 眞介)
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