水稲新品種を決定するための調査を各地域で実施中です
技術部作物研究室では、「銀河のしずく」「金色の風」に続く新たな水稲品種を決定するため、県内農業者の協力のもと、各地域の農業改良普及センターと一緒に現地調査を行っています。この調査では、当センターが育成した新品種候補だけでなく、国や他県の研究機関で育成した複数の品種候補について、農業研究センターと県内13か所の現地ほ場で栽培し、収量性やお米の品質等を調べています。
平成30年8月22~23日の両日、生育途中での新品種候補の有望性を確認するとともに、各地域の普及センター担当者と意見交換を行うため、すべての調査ほ場の巡回調査を実施しました。調査ほ場の水稲ですが、出穂の遅れは無く、降雨が少ないせいか、いもち病は見当たらず、多くの調査地点で生育は良好でした。
花巻の調査ほ場では、中央農業改良普及センターの佐々木技師から、JAと一緒に「銀河のしずく」のブランド化に取り組んでいること、業務用米のニーズが高く、地域として対応が求められていること等、地域の現状について説明があり、求められる新品種の特性について意見交換を行いました。
今後は、坪刈収量や品質、食味について調査を行い、皆様から愛される新品種の普及を目指し、選定していきます。

(技術部作物研究室 上席専門研究員 田村 和彦)
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