黒毛和種肥育期間短縮技術の開発に向けて3回目の試験が始まりました

ページ番号2005071  更新日 令和4年5月17日

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 今回は、畜産研究所で実施中の「黒毛和種の肥育期間短縮試験」について、紹介します。

 黒毛和種子牛価格の長期的な高騰や飼料価格の高止まりにより、黒毛和種の肥育経営は ひっ迫しています。一方、岩手県の黒毛和種肥育における出荷月齢は、概ね生後30か月齢ですが、肥育の末期には、成牛(おとなの牛)に近づくこともあり発育は停滞してきますが、飼料の摂取量は多いため効率が悪くなってしまいます。

 そのため畜産研究所では、平成26年度より、出荷月齢を前倒しして生後26か月齢程度で屠畜する、肥育の効率化を図るための技術の開発に取り組み、成果を提案してきました。平成28年度からは、国、大学、他の道県等、16機関の協定試験として進めており、飼養試験、肉質評価、血統、経済性等も含めた総合研究として進めています。

 平成30年度からは、飼料成分の効果をより精密に把握するため、3回目の試験に取り組むこととしており、農家の収益向上に貢献できる肥育技術の開発に努めていきます。

試験開始の体重測定中の写真
試験開始の体重測定中
撮影:平成30年8月22日、畜産研究所肉牛舎

(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 安田 潤平)

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