試験牛種付完了、退牧し肥育開始 ~ 日本短角種一産取り肥育試験

ページ番号2005072  更新日 令和4年5月17日

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 肥育素牛となる日本短角種の子牛の安定的な確保が課題となっているため、畜産研究所では、肥育牛の約4割を占める雌牛を活用し、1産してから肥育する「一産取り肥育」の技術開発に平成29年度から取り組んでおり、現在、2回目試験が進行中です。

 当所の牛舎で飼養されていた試験牛9頭は、交配のために小石川放牧地で放牧をしていましたが、妊娠鑑定の結果、試験牛9頭すべて妊娠していることが確認され、8月21日に牛舎に戻ってきました。

 1回目の試験では、放牧期間中に体重が減少したため、今回は、放牧前に飼料の量を増やし、さらに場内のパドックで放牧馴致を行った後に放牧を行いました。その結果、下山後の体重は、放牧前よりも増えていることが分かりました。5月末から8月末までの約3か月間の放牧期間を終え、帰ってきた牛たちは、飼料を与えると、もくもくと食み元気である様子が伺えました。

 今後、肥育慣行区に劣らない肉量・肉質を確保しつつ、子牛を無事に分娩することができるような技術開発のため、研究を続けていきます。

  • 放牧中の様子の写真

    放牧中の様子
    撮影:平成30年7月11日、小石川放牧地

  • 牛舎に帰ってきた短角牛の写真

    3か月ぶりに帰ってきました
    撮影:平成30年8月22日、畜産研究所肉牛舎

(畜産研究所家畜育種研究室 技師 土谷 のぞみ)

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