カメムシもりんごが好きなんです! ~ りんごカメムシ類の発生量調査
毎日暑い日が続いています。りんご果実の肥大は順調に進んでいるようで、秋の収穫が待ち遠しいですね。
さて、岩手県内では、主にチャバネアオカメムシとクサギカメムシの2種類のカメムシがりんごを加害します。カメムシは、山でのエサが不足すると、りんご園に飛来し果実に口針を刺して吸汁します。刺されたりんごは商品価値がなくなるため、カメムシの発生状況には注意が必要です。しかし、常にりんご園で生活しているわけではないので、防除するタイミングが難しい害虫です。
このため、病害虫防除所では、カメムシのりんご園への飛来状況を把握するため、カメムシを集める“臭い”を用いた「フェロモントラップ」や光に集まる習性を利用した「誘殺灯」を使って定期的に発生量を調査しています。
7月の調査で、成虫の飛来量、被害果の状況ともに平年並でしたが、8月は加害が心配される時期です。病害虫防除所では引き続き調査し、状況に応じ、防除に関する情報を発行しますが、カメムシの発生は園地によって大きく異なりますので、ぜひ、みなさんも自園地の状況を観察するようにしてください。
-
カメムシが口針を刺した跡(矢印)
-
フェロモントラップ(左)に誘引された“チャバネアオカメムシ”(右)
(岩手県病害虫防除所 主査 遠藤 歩美)
このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4427 ファクス番号:0197-68-4316
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。