主流は秋から春へ! ~ 春まきたまねぎの収穫が始まりました
岩手県内のたまねぎ栽培の主流は秋まきでしたが、平成29年には春まきの栽培面積が上回り逆転しました。平成30年度の栽培面積は30ヘクタール以上と推定され、春まきたまねぎの栽培面積がどんどん広がっています。
県北農業研究所では、岩手県の気候に適した品種を検討する試験や、ネギアザミウマという害虫を抑えるための試験、機械でスムーズに苗を定植するための試験など、岩手県の春まきたまねぎ栽培をサポートするための研究を行っています。その中の一つである、春まき栽培に適するたまねぎの品種を検討する試験についてご紹介します。
平成30年は11品種を供試していますが、11品種の中で一番早く収穫できる「ネオアース」の収穫を7月13日に行いました。収穫したたまねぎの葉を10cm程残して切り、コンテナに入れ、遮光したビニールハウスの中で、循環扇を用いて換気しながら乾燥させます。10日ほど乾燥させた後に、たまねぎの大きさや重さを計測し、たまねぎが割れていないか、病気や虫による被害がないかどうか等を調査します。さらに、どのくらいの期間貯蔵できるかの調査を翌年の4月まで行います。
春まきたまねぎ栽培のマニュアル作成を目標として、栽培技術を確立するための研究を今後も続けていきます。
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「ネオアース」の収穫の様子
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10cmほど残して葉を切断
(県北農業研究所園芸研究室 専門研究員 熊谷 初美)
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