日本短角種一産取り肥育試験牛、山へ ~ 2回目試験牛自然交配開始

ページ番号2005096  更新日 令和4年5月17日

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 日本短角種の生産現場では、飼養頭数の減少により、肥育素牛となる子牛の安定的な確保が課題となっています。そこで畜産研究所では、肥育素雌牛を活用し、1産してから肥育を行う「一産取り肥育」の技術開発に取り組んでおり、現在2回目の試験を行っています。

 交配方法は、一般的な生産体系と同じく放牧地で自然交配をすることとしており、平成30年5月21日から盛岡市の小石川牧野での試験牛9頭(月齢:13~14か月齢)の放牧が始まりました。1回目の試験では放牧中の体重の減少が大きかったことから、2回目の試験では、舎飼時の飼料給与量を多めに設定して増体させ、また、本所内にある放牧地で群行動や生草に慣れさせるため一週間の馴致放牧を行い今回の放牧を迎えました。

 今後、私たち研究員は月に一度、試験牛の発育や受胎状況等の調査のため、放牧地へ向かいます。試験牛たちが順調に育ち、無事に受胎することを願います。

  • 山へ向かう牛たちの写真

    他の牛とともに順々に山へと向かいます
    撮影:平成30年5月21日、盛岡市小石川牧野

  • 戸惑ったの様子の試験牛の写真

    初めての地に戸惑っているのかきょとんとした表情の試験牛

(畜産研究所家畜育種研究室 技師 土谷 のぞみ)

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