病害虫の発生を早期に予測! ~ 水稲巡回調査

ページ番号2005098  更新日 令和4年5月17日

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 病害虫防除所に着任早々、所長から「ご飯とパン、どっちが好き?」との質問。迷わず「ご飯」と答えた私の担当作物が「水稲」に決まった瞬間でした。

 病害虫の発生等を予測する「発生予察」は、まずはじめに水稲の育苗巡回調査を行います。県内各地の育苗センターを廻り、品種や育苗箱数、管理状況等を聞き取りしながら、生育状況と苗立枯性病害の有無等を確認させていただきました。4月上旬の播種では、低温遭遇等、苦労されている様子でした。

 県内では、田植えも終盤に差し掛かっていますが(この記事が公開される頃には終わっているかもしれませんね)、例年5月後半から始まる「水稲巡回調査」では、県内各地の稲作農家さんのご協力のもと、全176筆を定期的に廻り、生育や病害虫の発生状況等を調査します。5月16日の調査では、初期害虫「イネミズゾウムシ」について1筆の水田から25株を調べ、食害がないか確認しました。

 今後「農作物病害虫発生現況情報」にとりまとめ、気象予報をにらみつつ、毎月下旬に発行する「農作物病害虫発生予察情報」で、今後の発生予報と防除のポイントを情報提供していきます。

 本年こそは「出来秋」を。そんな農家の皆さんの思いを、少しでも後押しできるよう、がんばっていきますので、どうぞよろしくお願いします!

イネミズゾウムシの成虫と食害状況の写真
イネミズゾウムシの成虫と食害状況
出典:「いわての農作物病害虫図鑑」
一般社団法人岩手県植物防疫協会・編

(岩手県病害虫防除所 主任 石川 菜津美)

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岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
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