地道に気長に続けています ~ りんごの補給型施肥試験
岩手県では、平成21年から補給型施肥基準を盛り込んだ施肥管理指針を策定・運用しています。補給型施肥基準とは、圃場からの収穫物による肥料成分の「持ち出し量」と雨などによる土壌養分の「溶脱量」を、施肥で補給するという考え方に基づき設定されたものです。補給型施肥基準は、一定量の養分が土壌中に蓄積していることを前提にしており、従来の施肥基準よりもリン酸・カリの施肥量が低く設定されています。
生産環境研究室では、平成26年からりんごの補給型施肥の試験を継続しており、平成30年度で5年目となります。4月中旬には、補給型施肥基準と従来の施肥基準に基づいた施肥量で施肥を行いました。今後は、果実品質や樹体生育などに補給型施肥が与える影響を調査していきます。

(環境部生産環境研究室 技師 白木 正俊)
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