「菊勝久」に続く基幹種雄牛の登場なるか!? ~ 平成30年度現場後代検定枝肉調査

ページ番号2004679  更新日 令和4年5月17日

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 平成29年度から検定を開始した「久忠福(ひさただふく)」、「北孝栄(きたたかさかえ)」の枝肉調査会(平成30年度後期)が、平成31年2月8日に株式会社いわちくで開催されました。

 この調査会は、種雄牛の産肉能力を調べるため、その産子を材料牛として肥育し肉量・肉質を調査するもので、当研究室から8頭、一般肥育農家から7頭、計15頭の去勢牛が出品されました。
 枝肉調査の結果、平均枝肉重量は「久忠福」が527.4kg、「北孝栄」が488.8kg、枝肉格付は15頭中A5等級が1頭、A4等級が9頭、A3等級が5頭となりました。

 今回の調査会に先立ち、平成30年11月には「安久勝晃(やすひさかつあき)」「花百合安(はなゆりやす)」の調査会(平成30年度前期)が行われ、その後も材料牛がと畜され、成績がまとまってきています。特にも「安久勝晃」は、平均枝肉重量503kg、平均BMSNo.8.3(平成31年2月15日現在)と、前年に本県歴代最高の現場後代検定成績で基幹種雄牛に選抜された「菊勝久(きくかつひさ)」の平均枝肉重量496kg、平均BMSNo.8.0を上回る勢いです。

 検定材料牛の成績が全頭出揃うのを待って、これら種雄牛候補たちは選抜会議にかけられ、基幹種雄牛になれるかどうかが決まります。高能力な牛が続々誕生する機運が高まりつつある県有種雄牛に今後もご期待ください。

  • 種山畜産研究室で肥育した調査牛の横向き写真

    種山畜産研究室で肥育した調査牛
    血統:安久勝晃-菊福秀-房平茂
    出荷時28.2か月齢、出荷時体重790kg

  • 調査牛の枝肉断面の写真

    調査牛の枝肉断面
    ロース芯面積63cm2、
    バラの厚さ7.8cm、BMSNo.10

(畜産研究所種山畜産研究室 上席専門研究員 高畑 博志)

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