干ばつ 台風 何のその! ~ 大豆の除草剤試験
技術部作物研究室では、水稲をはじめ小麦や大豆の除草剤試験を行っています。その中から今回は、大豆の除草剤試験についてご紹介します。
平成30年は、新規の茎葉散布剤について農業研究センター内の圃場で試験を行いました。試験では薬液濃度、散布時期、品種(岩手県奨励品種の「ナンブシロメ」「リュウホウ」「シュウリュウ」)を組み合わせた細かい区を設定するため、19アールの圃場いっぱいに大豆を播種し、ブロックごとに区を設定しました。
試験用の大豆播種は6月上旬で、収穫は10月下旬。この4か月半の期間に集中して大豆に対する生育期の薬害や雑草に関する調査を行いましたが、この間に全てが順調に推移するとは限らず……平成30年は干ばつあり、大型台風あり……。いえいえ、それでも大豆は負けません!先日の坪刈調査では、莢先熟のものが多かったため水分も多少ありましたが、作業員をうならせるほどの収穫でした。
今後は収量調査や分解調査を行い、収量に対する除草剤の薬害について調査していきます。これらの内容を現地指導に活用していただけるよう取りまとめていく予定です。
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大豆播種直後の様子(6月上旬)
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開花期の大豆の様子(8月上旬)

(技術部作物研究室 主査専門研究員 齋藤 智子)
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