キャベツ産地のさらなる発展のために ~ キャベツの10月どり作型試験
岩手県は7~10月を出荷時期とする全国有数の夏秋どりキャベツの産地です。ところが、10月に入ると気温の低下等の影響により、収量が安定しないことが課題に挙げられており、産地からは長期的に安定出荷できる技術の開発が求められていました。
このような産地の現状をふまえ、県北農業研究所では10月収穫作型に適した品種選定や栽培条件の検討を平成27年度から行っています。平成30年度はこれまでの試験で選定された有望系統と慣行品種である「夏さやか」の2品種を対象として、施肥などの栽培条件を検討するための試験を実施しています。
平成30年度は8月の定植以降、台風の通過などもありましたが順調に結球が進み、10月18日から収穫調査を開始しました。結球部が充実した株が多く見られ、腐敗などもほとんど無いことから、安定出荷可能な有望な技術につながることを期待しています。この調査は11月上旬まで続く予定です。
今後もキャベツ産地のさらなる発展のために、長期安定生産技術の確立に向けた研究を続けていきます。
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8月下旬の圃場の様子(定植から10日後)
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収穫時期の有望系統の様子
(県北農業研究所園芸研究室 技師 細越 翔太)
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