田んぼに飛来する害虫を「アリジゴク」でキャッチ(2)~「予察灯」でイネ害虫の発生予察 編
病害虫防除所では、田植え~稲刈りまでの5ヶ月間、県内4カ所(二戸、盛岡、遠野、江刺)の田んぼの脇に予察灯注を設置し、斑点米カメムシ類などイネ害虫の飛来時期を把握しながら、防除適期を予測しています。予測結果は「病害虫発生予察情報」として発行し、各地域の害虫防除指導に活用されています。
実はこの予察灯、夏のシーズン中はイネの害虫ばかりでなく、セミやクワガタムシなどさまざまな昆虫が一晩で捕まります。蒸し暑い夏の夜は、虫たちも電気の明かりを目指して活発に飛び回るので、一晩でドンブリに2杯分くらいも捕れることもあります。時にはカエルも・・・。
そして、捕まった数百~数千匹の虫の中から、斑点米カメムシなどイネの害虫を1匹1匹選別するため、担当者泣かせの調査となっています。病害虫防除所の担当職員は、エアコンが停まった夏の夜、汗をかきかき根気強く虫の仕分け作業を行っているのです。
注:予察灯の仕組みについては、前回の記事(下記リンク先)をご覧ください。

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害虫&その他諸々の虫たちがトラップされた様子(虫嫌いの人は閲覧注意!)
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斑点米の原因となる「アカスジカスミカメ」
(岩手県病害虫防除所 技師 田村 恵里佳)
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