試験牛種付完了、下山し肥育開始 ~ 日本短角種一産取り肥育試験
前回の記事では、畜産研究所で平成29年度から始まった研究である「雌肥育牛を有効活用した日本短角種の一産取り肥育技術の確立」を紹介しました。この研究は、本来肥育牛として飼養される雌牛から、子牛を1頭生産してから枝肉として出荷する一産取り肥育技術を確立するものです。
当所の牛舎で飼養されていた試験牛8頭は、交配のために外山畜産研究室の放牧地へ山上げをしていましたが、妊娠鑑定の結果、試験牛8頭全てが妊娠していることが確認され、9月6日に牛舎に戻ってきました。5月末から、9月上旬までの約3ヶ月間の放牧期間を終え、帰ってきた牛たちは、牛舎に到着時、「ここはどこだろう?」と、きょとんとした様子でしたが、飼料を与えると、もくもくと食み元気な様子が伺えました。
今後、肥育慣行区に劣らない、肉量、肉質を確保しつつ、子牛を無事に分娩することができるような技術開発のため、研究を続けていきます。
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順々に家畜車へ。
撮影:平成29年9月6日、外山畜産研究室放牧地 -
牛舎に到着。さっそく乾草を食みます。
撮影:平成29年9月6日、畜産研究所肉牛舎
(畜産研究所家畜育種研究室 技師 土谷 のぞみ)
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