機械化・軽労化・大規模化 ~ 乗用型管理機によるほうれんそう栽培の軽労化

ページ番号2005165  更新日 令和4年5月24日

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 雨よけほうれんそうは、岩手県の重点推進品目のひとつですが、手作業に依存し労力がかかること等から年々生産額が減少しており、大規模化を進める上でも課題となっています。そのため、根切り機による収穫作業の軽労化や、調製作業の外部委託化を組み合わせた新たな大型経営モデルの策定が、産地を抱える普及センターから求められています。

 そこで、県北農業研究所では、これまで手作業で行っていた、は種・防除・収穫作業について、乗用型管理機を用いた機械化体系の試験を行っています。平成29年7月28日に根切り機による収穫作業調査を行い、収穫物の歩留まりや作業時間の計測を行いました。根切り機で処理することにより拾い上げるように収穫でき、手収穫で発生しやすい茎折れが低減しました。また、作業時間が短縮することで、つらい作業姿勢の軽減が図られることが今までの調査で判りました。今後、これらの調査結果を取りまとめたうえで、平成29年度中にほうれんそうの新たな技術体系として示す予定です。

  • 乗用型管理機による根切り作業の様子の写真

    乗用型管理機による根切り作業

  • ホウレンソウを収穫中の写真

    拾い上げるように収穫できるためしゃがんでの収穫作業時間が短縮化

(県北農業研究所作物研究室 上席専門研究員 長嶺 達也)

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