全国の関係者が岩手に集い議論を深める ~ いちご種子繁殖型品種「よつぼし」推進会議

ページ番号2005168  更新日 令和4年5月24日

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 南部園芸研究室(陸前高田市)では、沿岸地域の気象特性に適したいちごの優良品種を効率的に選定するため、「革新的技術開発・緊急展開事業(革新プロ)」により、いちごの種子繁殖型品種「よつぼし」の特性把握と栽培法の確立に係る研究に取り組んでいます。

 平成29年7月20日から21日に、陸前高田市(南部園芸研究室、JAおおふなとアグリサービス)を会場に、本年度の試験研究計画、達成目標および協力方針等について検討を行うことを目的に、県内外から28名の関係者が集まり、種子繁殖型品種「よつぼし」に係る第1回推進会議が開催されました。

 初日は、栽培や取り組み状況を確認するため、南部園研場内圃場、JAアグリサービス圃場の視察が行われました。参加者からは、岩手県が独自に取り入れている閉鎖型高設栽培システムやセル苗直接定植を行ったいちごの生育状況等について、質問や意見が出されました。

 2日目の会議では、セル苗直接定植において、栄養繁殖型品種と同等以上の収量を確保するため、定植後の遮光や生育促進の電照開始時期、肥培管理や温度管理等について議論を深めました。参加者は、各県で導入している技術等を共有し、収量向上に向けた取り組みを実施する必要性を感じていました。

 岩手県の収量目標は、10アール当たり4トンです。他県に比較すると低い数値になっていますが、最低この目標を達成する必要があります。先進県である三重県や山口県、香川県等の取り組みを参考にしながら、単収向上が可能となる技術を導入し、次作では収量目標を達成する予定です。

  • 「よつぼし」の生育状況を確認する参加者の写真

    定植した「よつぼし」の生育状況を確認する参加者

  • 会議の様子の写真

    会議の様子

(技術部南部園芸研究室 南部園芸研究室長 有馬 宏)

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