日本短角種の種雄牛候補牛の予備選抜、はじまりました。
今回は、日本短角種の種雄牛造成の取り組みとして、畜産研究所で毎年行っている直接検定候補牛の予備選抜について紹介します。種雄牛を造成するため、岩手県では毎年、候補牛15頭を購入しています。畜産研究所では、7月から8月までの期間、岩手県内の14牧野へ足を運び、15頭を購入するための予備選抜を行っており、平成29年もその時期がやってきました。
私は今回初めて参加しましたが、牛を集めるために、農家や関係者等と共に広い放牧地で牛群を探し歩く日もありました。森の中から聞こえてくる「モォォーーー!」という声は、まるで地響きのようで圧倒されます。候補牛の選抜基準として、牛の状態(発育・体型)、血統、産肉能力の3点を重視しています。
対象牛のデータを手に持ち、各牧野で実際に牛を見て判断します。今後、いわて短角和牛改良推進協議会で協議の上、予備選抜牛約30頭の中から15頭が選抜され、選抜された牛たちは9月下旬に畜産研究所に集められ、比較審査が行われます。
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日本短角種の放牧風景
撮影:平成29年7月6日、二戸市 湯沢牧野 -
雄子牛を並べ体型審査
撮影:平成29年7月19日、盛岡市 早坂牧野
(畜産研究所家畜育種研究室 技師 土谷 のぞみ)
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