陸前高田市で栽培している醸造用ぶどうが開花期を迎えました
農業研究センターでは、東日本大震災で被災した沿岸地域農業の復興支援を目的とし、平成25年度から「食料生産地域再生のための先端技術展開事業(先端プロ)」に取り組んでいます。
沿岸地域の新品目である醸造用ブドウについて、垣根仕立て栽培による省力化・生産コスト低減等を実証している有限会社神田葡萄園において、「アルモノワール」及び「ケルナー」が開花期を迎えました。両品種とも植栽2年目には、10アール当たり60kg以上の収穫ができ、3年目には「リアスワイン」として販売を開始しています。
垣根仕立て栽培は、慣行の長梢露地栽培と比較して資材費が50%程度に低減できることや、作業時間も剪定作業が従来の22%、新梢誘引作業が36%程度まで短縮され、省力化・生産コスト低減につながることを実証しています。
この試験で得られた成果は、垣根仕立て栽培の導入の指針としてマニュアル化を予定しています。今後も、実証地域のブドウ栽培振興につなげるとともに、他地域への技術の波及を図ることを目的に、情報発信を行っていきます。
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垣根仕立て栽培
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「ケルナー」の開花した果房
(技術部果樹研究室 技師 柳本 麻衣)
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