将来を担う日本短角種種雄牛の選抜 ~ いわて短角和牛改良推進協議会が開催されました

ページ番号2005189  更新日 令和4年5月24日

印刷大きな文字で印刷

 平成29年5月25日、農業研究センター畜産研究所で「いわて短角和牛改良推進協議会」(以下、協議会)が開催されました。この協議会は、日本短角種の育種改良の推進を目的とするものです。

 「日本短角種」とは、和牛の一品種で北東北三県を中心に飼養されていますが、全国の飼養頭数の約半分を岩手県が占めており、県はその生産に力を入れています。繁殖は、放牧中の自然交配が主流で、放牧適性が高いという特徴をもっており、最近では赤身肉ブームで注目を集めています。

 日本短角種を安定的に生産するためには、優秀な種雄牛を継続的に造成し、生産地域へ供給することが欠かせません。協議会では、毎年岩手県内の牧野で生産された約300頭の雄子牛の中から上位15頭を選び、能力調査により種雄牛の候補となる6頭を選抜します。その後、選抜された種雄牛は、日本短角種の生産現場である各地域に貸付を行っています。

 今回の協議会において、平成30年から試験交配に供する種雄牛候補6頭が選抜され、貸付先が決まりました。選抜された種雄牛候補は、その産子の肉量・肉質調査を行いながら、種雄牛としてデビューします。

  • 選抜牛「きたかわはる」の写真

    選抜された6頭のうちの1頭「北川春」
    撮影:平成29年5月29日、畜産研究所肉牛舎

  • 実際に牛を見て選抜中の写真

    関係機関、団体、生産者と実際に牛を見て上位6頭を選抜し貸付先を決定

(畜産研究所家畜育種研究室 技師 土屋 のぞみ)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 畜産研究所 家畜育種研究室
〒020-0605 岩手県滝沢市砂込737-1
電話番号:019-688-4328 ファクス番号:019-688-4327
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。