うどんにピッタリ!「東北232号」~ 小麦有望系統の紹介

ページ番号2005192  更新日 令和4年5月24日

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 前回は、麦類奨励品種決定試験について紹介しましたが、今回は、数年間の試験を経て、将来を特に有望視される小麦の新系統をご紹介します。その名も「東北232号」。この小麦は、「うどん」などの日本めん用の加工に適し、「縞萎縮病」にも強く、県の主力品種である「ナンブコムギ」より多収であるのが特徴です。平成28年度は県内製めん業者のご協力の下、乾麺・生麺などの試作とその加工適性を評価して頂きました。

 そして平成29年3月9日に、栽培試験関係者や県内実需者による「東北232号」の麺の試食と情報交換会を行いました。試食した方からは、「ツルツルしていて、喉ごしがなめらか」「ナンブコムギよりも麺の色が黄色く、きれい」と好評でした。また参加者からは、このような会を平成29年度も継続して欲しいという声があり、「東北232号」に興味を持って頂いたことを実感しました。有望視している「東北232号」の試験を継続すると同時に、今後も安定的な収量・品質が見込める新たな品種の選定を行っていきます。

  • 「東北232号」で作った生めんの写真

    「東北232号」で作った生めん

  • 「ナンブコムギ」で作った生めんの写真

    「ナンブコムギ」で作った生めん

(技術部作物研究室 技師 関村 真梨歩)

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