その1本の苗が新品種に!? ~ 所内一斉田植えを実施しました

ページ番号2005193  更新日 令和4年5月24日

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 作物研究室・水稲育種チームでは、優れた水稲新品種を開発するべく、広大な面積に1本1本手作業で苗を植えています。育種チームが取り扱っている苗の中でも、個体選抜と呼ばれる若い世代の苗は特に植える規模が大きく、手植えを行うには非常に時間と手間がかかります。

 そこで毎年、農業研究センターに加え、中央農業改良普及センター、公益財団法人岩手生物工学研究センターの職員に協力いただき、所内一斉田植えによって個体選抜用の苗を中心に植えています。平成29年の所内一斉田植えは、5月23日と25日に行いました。圃場に足をとられ苦戦する人、手慣れた様子で植える人、様々な様子がみられましたが、みな活気に溢れ意欲的に参加していました。

 各個体は、草姿等により圃場で選抜された後、玄米品質等によりさらに選抜されます。これを繰り返し、世代を重ね、新たな品種が誕生します。今回所内一斉田植えによって植えた個体の中には、数年後に新品種となる1本があるかもしれません。「銀河のしずく」や「金色の風」も、職員1人1人の手を経て、品種デビューを果たしたのです。

  • 所内一斉田植えの様子の写真

    所内一斉田植えの様子
    撮影:平成29年5月25日

  • 移植後の苗の写真

    移植後の苗
    撮影:平成29年5月29日

(技術部作物研究室 専門研究員 太田 裕貴)

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