熱い要望に応えるニューフェイス! ~ 新規種雄牛「雪福秀」を選抜
地域の強い要望を受け、平成26年度開始の黒毛和種種雄牛産肉能力検定(現場後代検定法)を終了した「雪福秀(ゆきふくひで)」が新たに本県の基幹種雄牛として選抜され、平成29年4月から人工授精用凍結精液の本格供給を開始しました。種雄牛の特徴は次のとおりです。
【雪福秀】:枝肉重量・バラの厚さ・脂肪交雑に優れる母「ゆきこ」に、本県を代表する種雄牛「菊福秀(きくふくひで)」を交配して生産された種雄牛です。検定成績は、枝肉重量、ロース芯面積、バラの厚さが優れていました。気高系と糸桜系の雌牛への交配がおすすめです。また、田尻系のなかでも、安福(岐阜)関連の雌牛への交配もおすすめです。
「菊福秀」後継牛が基幹種雄牛に加わり、繁殖農家の選択の幅がさらに拡がりました。今後も県有種雄牛の活躍に御期待ください。
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雪福秀
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雪福秀産子の枝肉(BMSNo.10)
種雄牛名 (産地) |
父 母の父 祖母の父 |
検定成績 |
||||||||
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性別 |
検定 頭数 |
枝肉重量 (kg) |
ロース芯面積 (cm2) |
バラ厚 (cm) |
皮下脂肪厚 (cm) |
歩留基準値 (%) |
BMS (No.) |
上物率(%) A5率(%) |
||
雪福秀 |
菊福秀 |
去勢 |
10 |
508 |
61 |
8.7 |
2.7 |
74.3 |
6.1 |
45 25 |
雌 |
10 |
441 |
55 |
7.7 |
3.3 |
73.2 |
4.9 |
|||
岩手県関連牛出荷平均(平成14年1月~27年6月) |
去勢 |
103,870 |
472 |
56 |
7.8 |
2.3 |
74.0 |
6.3 |
66 27 |
|
雌 |
75,018 |
400 |
54 |
7.4 |
2.6 |
74.0 |
6.1 |
注)岩手県関連牛出荷平均より優れるものを太字で表記した
(畜産研究所種山畜産研究室 専門研究員 澤田 建)
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