検定も大詰め!期待の基幹種雄牛は!? ~ 平成28年度開始現場後代検定
基幹種雄牛候補の産肉能力を調べるために産子を肥育して肉質を調査する「現場後代検定」ですが、平成28年度から開始した「平栄福(ひらさかえふく)」、「茂平桜(しげひらざくら)」、「平成舞鶴(へいせいまいづる)」の産子たちの枝肉調査会が、平成30年1月29日に岩手畜産流通センターで開催されました。
調査会では、当研究室から12頭、一般肥育農家から6頭、計18頭が出品されました。枝肉の格付は18頭中A5等級が5頭、A4等級が5頭で、当研究室が肥育してA5に格付された2頭はいずれも「平栄福」産子でした。この他、既に平成29年11月に実施された枝肉調査会や、これまでの一般出荷分の成績から、13頭中5頭がA5等級の「平栄福」や、成績が判明している頭数はまだ6頭と少ないながらも、全頭上物(A4・A5等級)の「菊勝久(きくかつひさ)」に期待が募ります。
まだと畜されていない産子もいますが、成績が出揃えば平成28年度検定開始の種雄牛たちは、選抜会議にて基幹種雄牛になれるかどうかが決められます。高能力な新規基幹種雄牛の誕生が今から待ち遠しいところです。
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当研究室で肥育した「平栄福」産子の調査牛
血統:平栄福-光平照-菊福秀
出荷時28.8か月齢、出荷時体重670kg -
調査牛の枝肉断面
ロース芯面積54cm2、バラの厚さ8.1cm、BMSNo.8 -
「平栄福」産子の枝肉断面
血統:平栄福-菊福秀-北国7の8
ロース芯面積65cm2、バラの厚さ8.2cm、BMSNo.11 -
「菊勝久」産子の枝肉断面
(畜産研究所種山畜産研究室 専門研究員 澤田 建)
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