新たな脅威「ウメ輪紋ウイルス」にご注意ください!

ページ番号2005119  更新日 令和4年5月24日

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 「ウメ輪紋ウイルス(PPV)」による病気について聞いたことはあるでしょうか?このウイルスは、ウメのほかモモやスモモなどに感染し、葉に退緑斑点や輪紋が生じるほか、果実に斑紋が現れて商品価値が失われたり、落果により減収したりする重要な植物ウイルスです。

 日本では平成21年に東京都青梅市のウメで初めて確認され、平成28年までに12都府県で感染が確認されています。そのため国では、PPVの感染を拡大させないこと、そして根絶を図るために感染植物の抜根、持ち出し規制などの措置を講じています。例えば青梅市では、公園で観光資源とされていた千本以上のウメの樹が伐採されました。

 岩手県でも、この病気が県内に侵入していないか毎年調査を行っています。平成29年度も6月中旬に、病害虫防除所と農林水産省の職員合わせて4名で県内のモモの生産地を巡回し病徴の調査と葉のサンプリング調査を行い、このほど全ての調査園地で陰性と確定しました。

 病害虫防除所では、農家の方々はじめ関係機関の皆様のご協力の元、重要病害虫の発生・まん延を未然に防ぐための活動をしています。また、農林水産省では、PPVに感染した植物に関する情報を広く求めています。詳しくは、以下の関連情報(外部リンク)をご覧ください。

調査中の職員の写真
モモの樹のPPV調査をする病害虫防除所と横浜植物防疫所の職員

(岩手県病害虫防除所 技師 廣田 志紀子)

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