日本短角種産肉能力検定(現場後代検定)が始まりました
岩手県では、古くから日本短角種の改良に取り組んでおり、肉用牛として価値の高い牛が生産できるよう優秀な種雄牛を選抜し、安定的に地域に供給しています。
肉用牛の品種改良(種雄牛の造成)は、2段階の検定を経て実施します。種雄牛候補本牛の発育や飼料摂取効率を把握する「直接検定」と、種雄牛候補の子を取得して肥育し、枝肉の成績を把握することで種雄牛候補の産肉能力を推定する「現場後代検定」となります。
日本短角種では、毎年直接検定で選抜された5頭程度の種雄牛候補について、1種雄牛あたり、20頭ほど産子を確保して肥育(現場後代検定)を行いますが、20頭のうち16頭は肥育農家で肥育し、4頭は増体性や飼料摂取状況等、精密なデータを把握するため、畜産研究所で肥育をしています。畜産研究所では、日本短角種の粗飼料利用性の高さを活用し、自給とうもろこしサイレージを主体とした飼料で検定を実施しています。
本年度生まれの肥育用子牛が畜産研究所に納入され、平成29年11月30日より検定を開始しました。この牛たちは、平成31年5月まで肥育され枝肉成績が判明します。より良い肥育成績が残せるよう、丹精込めて肥育を行っていきます。

撮影:平成29年12月1日、畜産研究所肉牛舎
(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 安田 潤平)
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